SEOの基本について

2016年12月01日

SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、

Search Engine=検索エンジン 

Optimazation=最適化

つまり、「検索エンジン最適化」ということになります。
といわれても、どういうこと?という感じですよね。

結論から言うと、SEOとは、検索エンジンで上位表示を狙うために行う様々な作業です。

  • ウェブサイトへのアクセスを増やすために、特定の単語(キーワード)からアクセスを増やしたり、
  • ウェブサイトの構造やデータをGoogleが把握しやすいようにしたり、
  • 被リンク(外部サイトからのリンク)を増やしたり、
  • 動画を利用してアクセスを増やしたり

と、さまざまな施策を行うことです。

この作業は、Googleの検索エンジンのルールに従い、構造やウェブサイトの趣旨・目的・内容をクローラーに効果的にインデックス(*1)してもらうために「最適化」するということになります。

よく言われる「SEO対策」というのは、この作業を正しくウェブサイトに施すことであって、特別な裏技があるわけではありません。

正しい技術(テクニック)を、正しく施すことで急激な表示順序の変動を避けることができます。

日本では、大手YahooJapanが検索エンジンにGoogleを使用していることもあり、Googleが市場を独占している状態です。アメリカにおいては、独占禁止法が厳しく本家YahooはBING!という検索エンジンを利用しています。このことから、日本では、SEO=Google最適化となっています。

(*1)インデックス クローラーがデータベースに情報を格納すること

Googleが推奨するウェブサイトのあり方

Googleが最も大切にしていることは、「完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致するものを返すエンジンである。」−− Google の共同創設者ラリー・ペイジ
この考えをもとに、「Googleの理念」に10項目あり、どれも「ユーザー第一主義」がもとになっています。
https://www.google.co.jp/intl/ja/about/company/philosophy/

SEO対策の落とし穴

SEOだけでは集客はできません。SEOはあくまでもデジタルマーケティング手法の一部分にすぎません。

また、ネット上に広がるSEO対策テクニックは、十分な検証を行い導入すべきか検討する必要があります。なぜなら、Googleが一番嫌うのは過剰なテクニックの応用(ハッキング)で、その対策として常にアップデートを行っています。そのため数ヶ月前のそれらのテクニックが裏目に出てしまうこともあるからです。

SEOばかりに捕らわれていると、全体を見渡すことができず、機会損失が大きくなります。マーケティングで重要なのは、マーケティング全体を見渡し、その商品の顧客がいるマーケット(市場)へ適切なメディアで適切なメッセージを送ることです。

デジタルマーケティングの種類の例として、グーグルやヤフーの検索エンジン対策の他には、

  • コンテンツマーケティング、
  • Eメールマーケティング(メルマガ)、
  • ソーシャルメディアマーケティング、
  • ビデオマーケティング、
  • デジタルサイネージ、
  • スマホマーケティング、
  • UX(ユーザ・エクスペリエンス)マーケティング、
  • ファネル・データ分析マーケティング、
  • トレンドマーケティング

などなど、数多くあります。

その他、デジタルマーケティングにおいて現在重要視されているのは、レピュテーションマネジメント(評判管理)です。

特に来店型店舗では現在大変深刻な問題となっており、ネット上の評判に大きく左右されるため、それらを店舗側が管理しなくてはならない時代となりました。

 

それではウェブサイトのSEOに話を限定して、何故自社のサイトは上位に表示されないのか、と思われる方もいるかと思います。上位に表示されているサイトをよく観察してみましょう。まず最初にリスティング広告(有料広告)のサイトが幾つか並びますが、その下に表示されているのは、広告費をかけていないオーガニック検索(自然検索)によるサイトです。

これらのサイトの中身はどうなっていますか?もし、それがブランド力のある有名企業でない場合は、おそらく内容が豊富で、ユーザーが必要としている情報がたっぷり含まれていませんか?

または、オウンドメディアからの流入が多かったり、専門サイトとしての役割を果たしていることもあるでしょう。決して店舗の紹介と商品紹介にとどまらないサイトが多いはずです。ブログがあったり、商品の使い方、説明、お客様の声や商品に関連した情報など、大変内容の濃いものが多いことがお分かりいただけると思います。

ウェブサイトを最適化していくには、何が必要か

もちろん良い内容の記事(コンテンツ)がまず必要です。そしてそれを維持するのは、楽なことではないと覚悟を決めることが必要です。このことを前提に、以下を基本的な作業を抑えていけば、検索エンジンにとって、息の長い優秀なサイトへ変貌していきます。

サイト全体として取り組む事

  • レスポンシブデザインにする
  • トップページは「索引」として機能させる
  • ページの表示が重くならないようにする
  • サイトの内容とかけ離れたデザインやテーマを選ばない事
  • モバイル表示の際にわかりやすいメニューにする
  • 文字数が多く、表示させたくない時はアコーディオンやタブを設置する

各記事で取り組むこと

  • 記事の内容を簡潔に示すキーワードを含む記事タイトル(ページタイトル)にする
  • 記事の内容を1つの狭いテーマに限定する
  • 関連記事を表示する
  • SNSボタンを必ず設置する
  • 記事に合う画像を使用する
  • キーワードを選定し、記事に程よく盛り込む(一番重要なキーワードとそれを説明するようなキーワード)
  • meta descriptionを設定する
  • サイト内の別の記事への相互リンクを作る(ただし、無関係のものはではなく、関連した内容で、この記事を読んだユーザーの参考になるもの)
  • 画像には必ず代替テキストをつける(alt 属性)

などがあります。

ぜひこれらの観点から、自社のサイトを見直してみてください。